スピリチュアリティの意味


スピリチュアリティ【spirituality】
「霊性」「精神性」という訳語。



進歩にも二つの種類がある事を知って下さい。

一つは精神的能力に関わるものであり
もう一つは霊的資質に関わるものです。

精神的能力に関わるものは心霊的能力の発達
霊的資質に関わるものは魂の発達、霊性の進化です。

出典:シルバー・バーチ

世界保健機関(WHO)健康の定義


  • 世界保健機関(WHO)
    WHO:World Health Organization
    本部:ジュネーブ(スイス)
    1948年4月7日設立

    国連システムの中にあり、全世界の人々の健康を守るため保健について指示を与え調整する国連の専門機関。
    「全ての人々が可能な最高の健康水準に到達すること」を目的として広範な活動を行っています。
    グローバルな保健問題についてリーダーシップを発揮し、健康に関する研究課題を作成し、規範や基準を設定する。
    証拠に基づく政策選択肢を明確にし、加盟国へ技術的支援を行い健康志向を監視、評価。
    政策決定機関は世界保健総会で毎年開かれ、194全加盟国の代表が出席。
    150カ国以上の国々の国籍を有するおよそ8,000人の職員が働いています。

  • 世界保健機関(WHO)『健康の定義』
    健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。

    Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

  • 4月7日『世界保健デー』
    世界保健機関の後援を受けて毎年4月7日に挙行される世界的な健康啓発デー


新たな健康定義の提案『spiritual』



スピリチュアリティの関心を高める背景
1998年に世界保健機関(WHO)が新しく提案した健康定義に「spiritual」が含まれていた事に始まります。

  • 世界保健機関(WHO)『健康の定義』
    健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。

    Health is a dynamic state of complete physical, mental, spiritual and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

    ※『dynamic』
    静的に固定した状態ではないという事を示す 健康と疾病は別個のものではなく連続したものであるという意味付け

    ※『spiritual』
    人間の尊厳の確保や生活の質を考える為に、必要で本質的なものという観点から付加する事が提案されたと言われています。


  • 世界保健機関(WHO)の『スピリチュアリティ』
    人間として生きることに関連した経験的一側面であり、身体感覚な現象を超越して得た体験を表す言葉


スピリチュアリティの定義



  • スピリチュアリティとは各々の独立した思想や主義
    重要性と関心によって定義が与えられます。

    1. 医療・心理学・福祉・教育に於けるヒューマンケアに関するスピリチュアリティ
      スピリチュアリティに関する内容の教科書や雑誌が増える

    2. 宗教的な広義の概念としてのスピリチュアリティ

    3. 精神世界(ニューエイジ)・オカルト・心霊現象・超常現象


  • スピリチュアルケア(spiritual care)の役割と需要

    1. Physical health(肉体的な健康)
      身体的(肉体)苦痛の緩和ケア

    2. Mental health(精神的な健康)
      精神的(心)苦痛の緩和ケア

    3. Social health(社会的な健康)
      社会的(生活)苦痛の緩和ケア

    4. Spiritual health(霊的な健康)
      スピリチュアルペイン

    5. スピリチュアルペインとは
      終末期患者は、人生や生死の意味を悲観しての罪悪感(魂の痛み)や死する事への恐れに対する悩みに伴う苦痛がある。
      医療(薬・制度)では取り除く事ができないとされるこれらの苦痛を、癒やすための緩和ケアは重要な役割とされています。


スピリチュアリティの考察



  • スピリチュアリティという言葉を認知している人は極めて少数で、まだまだ無知の範疇であり認められた言葉ではありません。
    一般的に、スピリチュアルケアに関する広義の概念としての理解は浅く、かけ離れた認識や異なるイメージを持つ事が推察される。
    しかし、スピリチュアリティは看護という職域には、必要不可欠な存在でもある。
    特に緩和ケアに携わる看護職は、スピリチュアリティの認識を広く持っている事を願いたい。

    医療・福祉・教育に於けるスピリチュアリティとは
    『聖なる心の癒し』ともいえる。